【2023年】初心者向けHTML学習本『武器になるHTML(柴田 宏仙)』
(最終更新 : )
普段私はWeb業界以外の人、例えば「出版業界の編集者」や「代理店のディレクター」といった方と接する機会が多いのですが、そういった方と話をしていると「web勉強しようと思っているんだよね」という声を聞きます。
異なる業界ではあるものの、日頃触れる機会の多いwebの領域で、新しい知識を得ることで、仕事の幅を広げたいと考える人は多いようです。
そこで今回は“他業界で活躍する方向け”という視点で、Webサイトの構築に使われるマークアップ言語「HTML」を取り扱ったおすすめ入門書籍を紹介します。
Index
おすすめ書籍『武器になるHTML』
Web業界以外の人もHTMLを学ぶメリットがある
Web制作業界以外の人でも、以下のような人にとって役立つ書籍となっていると感じました。
- 会社ホームページの担当者ホームページの修正が発生したけど、テキストを少し変えるだけの軽微なもの。制作会社に頼むと請求額が大きくてコスパが悪い気がする…自分でやってしまいたいな。
- ネットショップの運営者自社で運営しているネットショップで、急な告知をしなければいけない。でも制作会社に連絡を待っていると間に合わない。緊急時に対応できるようにしたい。
- 企業のマーケティング担当者マーケティング担当者がメルマガを配信する際に、HTMLメールを作成&編集することができる。
自社サイトへの訪問者を増やすためにSEO対策をしなければいけないが、SEOに必要なHTMLの知識を身につけたい。
『武器になるHTML』目次紹介
- INTRODUCTION
- CHAPTER 1 HTMLの全体構造と基本ルールを知ろう
- CHAPTER 2 テキストやリストをマークアップしよう
- CHAPTER 3 リンクやコンテンツを埋め込もう
- CHAPTER 4 表とフォームを作ろう
- CHAPTER 5 セクションとページ構造を整理しよう
- CHAPTER 6 よりよいページにしよう
- PRACTICE ページをまるごとマークアップしよう!
- 付録
せっかく学ぶのなら,プロ志向のHTMLを!
ウェブデザイン制作の現場で役立つHTMLを奥深くまで徹底解説。ウェブサイトの基本的なしくみから,要素を使いこなすための知識まで,じっくりと学習することができます。ただHTMLを書くだけではなく,アクセシビリティやユーザビリティの視点を知ることで,よりよいコーディングに自らたどりつけるようになります。現役講師による会話形式のやさしい解説つきで,はじめてHTMLを学ぶ方でも挫折しません。また,HTMLを学んだことはあるけれど,ゼロから書きはじめる自信がない方,次の1冊で確実なコーディング力をつけたいと望む方にも,おすすめです。これ1冊で,ウェブページの先頭から末尾まで,HTMLを自力で書けるようになります!
著者:柴田 宏仙氏
著者の柴田 宏仙さんは、2012年からフリーランスとしてWebサイト制作をしてこられたクリエイターの方です。企画からデザイン、コーディングとWebサイト制作全般の経験があるとともに、学習サイト「CreatorQuest」を立ち上げたり、オンラインサロン「Shibajuku」を主宰するなど、Webクリエイター養成にも力を入れているようです。
HTMLのみを解説!初心者がつまづきにくい
HTMLの書籍は数多く出版されていますが、多くは「HTML」と「CSS」がセットになった解説書籍です。
Webサイトの「色」や「文字サイズ」「余白」など、ビジュアルを整えるのが「CSS」という言語です。そのCSSとセットで教えることで、デザインされた“おしゃれなサイト”の制作ができるようになるのですが、覚えることは多くなり難易度が上がります。
この書籍が今までの教本と比べて画期的だと思うのは、CSSの解説はせずHTMLのみを詳しく丁寧に教えているという点です。学ぶことがシンプルになることで、挫折して学習を途中で辞めてしまうことも少なくなります。
この本の良かったところ
①全ページフルカラーで画面キャプチャも豊富
すべてのページがカラーで、且つ画面キャプチャも都度たくさん貼ってくれているのがわかりやすいです。解説文を理解できなくて次に進めない、ということに陥ることなく、画面キャプチャの内容を参考にスムーズに理解することができます。
②硬派な本で無駄なものが無い
小手先のテクニックを入れたり、どうしても書籍の色を出そうと不要なページが追加される解説書が散見されますが、この本は無駄なものがなくHTMLの基本だけに向き合うことができる硬派な本です。一方で堅すぎず読みやすさもあるのでありがたいです。
③対話形式などでポイントを解説
各セクションごとに、先生役と生徒役の対話形式やポイントメモがあります。これが結構要点を押さえた振り返りになるので、理解を助けてくれます。解説文をただ読むだけの単調な構成より、集中力が長続きするよう感じます。
中級者からの一言
全部理解しようとしなくて良い
さすがHTMLの専門書だけあって、かなり丁寧に解説されています。
ただHTMLの学習で大切なのは、実際に手を動かして実際に上手くいったときの達成感や充実感を得ることだと思います。
この書籍に書かれている解説のほとんどは、知らなくてもサイト制作は問題無く進められる“うんちく”が多々あります。几帳面にすべて理解しようとしない方が無駄な時間を消費せずにすむので、ざっと60%くらいの理解で一度最後まで一気読みすることをおすすめします。気になる点があれば、そのあとその場所だけ読み返すくらいでOKです。
覚えなくても、チェックツール使えばなんとかなる
解説を読んでいくと「このコードの中にこのタグは置いちゃいけない」といったNGルールが多々あって、とても覚えることが多くて難しく感じるかもしれません。でも実際に制作会社でコーディングをしているコーダーも、全部覚えているわけではありません。
今は便利なチェックツールがたくさん公開されています。たとえプロとしてHTMLを扱っている人でも、「チェックツールでエラーが出たら直せばよい」くらいでHTMLを書いているので、こういった解説書のルールをすべて守って最初から書ける必要は無いことを知っておきましょう。
まとめ
新しいことをはじめるときは、モチベーションが高いときには色々と手を出したくなるものですが、忙しくなってきて結局中途半端になってしまったチャレンジがあるのではないでしょうか。
今回はWebを専門としない他業界の方が、確実に最初の一歩を踏み出せる、そして身につけることができる入門書をご紹介しました。
これを読んで、自社のホームページ更新やマーケティング活動に役立ててみてはいかがでしょうか。